渡辺千尋

舞台は自然の美しい村。だがここも若者は都会へ行ってしまい、不況の波が押し寄せている。村で一軒の旅館ほのぼの荘の常造は、活性化のために東京から茜と桃子のコンパニオンを招いた。挑発的なスタイルで現れた二人に村中大騒ぎ。常造には娘が二人いる。姉の玉子は五年前に恋人と上京したが、振られて帰ってきた。妹の千代は恋人の三郎に東京へ行こうと誘われ上京することになり、玉子も後を追って…。

早見は学生時代ボクシング部のスターだった。同好会の集まりで部員の石塚から杏子を紹介され、二人で帰る途中で静かな公園で休んだ。そのとき三人の男に襲われ早見が殴られて昏倒している間に杏子は輪姦された。杏子も石塚も早見を冷たく罵った。責任を感じた早見は三人組への復讐を内心誓った。そして、名前も住所も判らぬ三人組の捜査から始めたが、前途には意外な事件と性欲が渦巻いていた。